​後期研修

 

この時期の研修は、麻酔科専門医を目指した研修となります。基本科・必修科の研修で得られた知識・経験、そして人脈などを最大限生かすこと、それが第一歩です。症例は、新生児症例や胸部外科の分離肺換気を必要とする症例、心・大血管手術症例など手術そのものが難易度の高い症例の他、緊急手術や難易度の高い合併症を持った症例の麻酔管理を、指導医とともに研修してもらいます。

 

当院では、麻酔科標榜医をとるまでは、基本的には指導医と二人三脚で研修してもらっています。が、最初は指導医の後ろから進んでいた麻酔研修(従の麻酔担当医)が、だんだんと指導医より前面に出て、麻酔管理を行うというようになるわけです(主の麻酔担当医)。

また、この時期には、ペインクリニックならびに集中治療の研修を行ってもらいます。特に、加藤佳子講師には、「痛み」を中心にして、患者様を痛みからのいかに開放するか、そしてその状態を如何に維持するか、それはもちろん、患者様のQOL(Quality of Life)を損なわないか、ということですが、そのために何が必要なのかを学んで頂きます。

 

なお、おおまかな研修の道標ですが、2年間の研修後、麻酔科標榜医取得(厚労省認可)、同時に認定医取得。そののち、2年間の研修を経て、麻酔専門医取得のための試験を受けて頂きます。
研修をより充実したものにするため、学会発表や論文発表を積極的に行って頂くことになります。

​後期研修のプログラム

初期研修で麻酔科を研修していない場合

● 修得すべき手技や手術経験目標など

​1年次(卒後3年目)

・合併症の少ない症例の麻酔管理

 ①気道確保・気管挿管(200例) ②術前の評価

 ③バイタルサインの把握 ④腰部・下部胸部硬膜外麻酔(50例)

 ⑤脊椎麻酔(30例) ⑥幼小児(30例)

 ⑦帝王切開術の麻酔

・緊急手術;適宣

​2年次(卒後3年目)

・大きな合併症を持つ症例の麻酔管理

 ①頸部・上部胸部硬膜外麻酔(100例)

 ②腰椎麻酔(50例)

 ③小児麻酔とくに新生児・乳児(50例)

 ④心臓・大血管手術の麻酔(従の麻酔担当医)

  • ペインクリニック研修・集中治療部/救急部研修(各2~3ヶ月)

  • 緊急手術;適宜

​3年次

関連病院で、その病院の特性に従って麻酔研修を行う

​4年次~5年次

大学病院もしくは関連病院で、麻酔研修を行う
大学病院においては、より高度な合併症を持つ症例や先天性心疾患症例などを主に担当する(主の麻酔担当医)

​6年次

覚醒開頭術など特殊な麻酔、より困難な症例の麻酔管理、集中治療部での患者管理

その他、学年経るごとに、大学病院においては学生を含め、初期研修医の指導にも携わってもらうことになります。あるいは、救急救命に関わる講習を受け、広く啓蒙活動に関わってもらいます。
人に教えることによって学ぶ事も多々あるのです(Learn by teaching)。

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