私は市中病院で初期研修2年間と後期研修1年間を行い、4年目から山形大学病院麻酔科入局しました。大学卒業時、まだ志望科を決めていませんでしたが、初期研修で麻酔科を回り、全身管理を学べるところが楽しいと思い麻酔科を選びました。現在、麻酔科の医師となってまだ日は浅いですが、患者さんの病態や合併症を踏まえて、安全な麻酔を行うために幅広い知識が必要な分野だと改めて実感しています。
また、私は市中病院で約1年3か月麻酔を学んでから大学病院に勤め始めましたが、大学病院では今まで学んできた知識を再度見直し、さらに専門的な麻酔を学ぶことができます。毎朝行われる抄読会では大変なこともありますが、日々新しい知識を得られます。今まであまり関わってこなかった臨床研究や論文作成の機会が増えるのも大学病院の特徴かと思います。
その他、3か月間の集中治療研修、ペインクリニック・緩和治療研修もあり、充実した指導体制の下でこれらの分野を学ぶことができます。手術麻酔だけではなく、こういった研修を通して、自分のスキルアップに繋げていければいいと考えています。
研修医の声①
研修医の声②
こんにちは。私は3年目の医師で、2年間の初期研修を市中病院で行い、今年から大学病院の麻酔科で働き始めました。まだまだ未熟者ですが、私が麻酔科を選んだ理由を少しだけお伝えできればと思います。
POINT①
麻酔科の仕事はきちんと予習をして臨むことができるという点です。自分の担当する症例が前もってわかっているので、患者さんの既往歴や内服薬、術式についてなどきちんと調べてから麻酔をかけることになります。小心者の私には向いているのかなと思っています。もちろん、手術中には予想外のトラブルがあったり、緊急手術を担当することもありますが、日々の勉強を怠らずに行えば対応できるようになりますし、助けてくれる先輩医師がたくさんいます
POINT②
多くの疾患、多くの手術知ることができ、麻酔管理を通して全身について学ぶことができる点です。わたしは、一つの臓器についてではなく、全身を一つとして学んでいきたいという気持ちがあり、幅広い知識が必要な麻酔科の勉強はとても面白いです。
救急科、集中治療科、ペインクリニック、緩和医療とつながりがある点も魅力的です。さらに広い知識が身に付きますし、将来の方向性も広がります。
POINT③
ベッドフリーなところも麻酔科の良いところです。当番日以外の休日は急な呼び出しはありません。よい休息がよい仕事につながると思います。
まだまだ魅力はたくさんありますがここでは語りつくせません。学生さんも、初期研修医の皆さんも、ぜひ一度麻酔科に興味をもったらぜひ見学に来てください。
私は市中病院での初期研修終了後に当院麻酔科での後期研修を開始しました。学生時代より麻酔科志望でしたが、来たばかりの頃は環境の違いから慣れないことも多く不安な日々を過ごしていました。しかし、指導医の先生をはじめ医局全体であたたかく迎え入れていただきました。また市中病院では出会わなかった複雑な合併症をもつ症例や新生児など大学病院ならではの症例を経験することができており、より成長する機会を与えられていると思います。学会発表・論文などにも携わるようになり医師としての視点が広がったとも思います。また私は幸運にも同期に恵まれ、お互い切磋琢磨しながら仕事の相談や仕事以 外での付き合いもあり、楽しく充実した研修生活を送れています。
研修医の声③
研修医1年目です。
麻酔科は様々な臓器を同時に見るといった総合的な力が試されるため、ICUや救急の現場でも活かされるなと日々実感しながら研修しています。どの科にいったとしても急変事態は遭遇すると思いますが、専門の医師が来ていただけるまで何とか持ちこたえることができる(ような気がする)となったのは最も大きな経験でした。
また山形大学の研修では学会での発表の仕方、論文の読み方などを教えて下さります。学生の時は論文なんてと思っていましたが、避けては通れない道ということに気付かされ読むことになりました。上級医が丁寧に教えてくださったおかげで手際よく読むことができるようになり、これは若いうちにしか聞くことができない内容だなと改めて感謝しています。
たすき掛けというシステムもあり大学病院も市中病院も経験でき日々充実した研修生活が送れています。このような大学病院はいかがでしょうか。